コラム
ポマードを塗って
2001年1月20日
総裁候補の中で小泉氏が人気があるのは、ニューヨークメッツでの新庄の活躍と何か関係があるのだろうか。いろんな総裁に任せてみたがヒットが出ないので、こうなったらもうちょっとネジの外れた変り種で行くしかないという潜在的な国民感情の表れかもしれない。
サンケイ新聞のコラムでは、しきりに中曽根元総理の出番だと言っているが、悲しいかな、その声は少しも大きくならない。英明な君主がいて宰相を選ぶ国であれば、その可能性もあったのだろうが。
ところで、橋本氏の、ポマードをべっとり塗りたくったようなしゃべり方は、おそらくほとんどの人がもう聞きたがっていない。それさえ改まれば、他のことは許されたと思うが、いかんせん、行政改革よりなにより、自己変革はむずかしいのだと誰もが思ったことだろう。
ドンガメこと亀井氏は、日本がだめになった原因はなんだと思うかと聞かれて、グローバル・スタンダードなどと言って、アメリカに合わせ過ぎたことが原因だと言っていた。そんなことは前からわかっていたことで、わかるのが遅すぎるぜと言いたいが、ともかく亀井氏は、率直なもの言いといい、どうやら括目すべき政治家になった。