コラム
戦国武将仮説
2024年10月21日
英語の辞書を引いていたら、ヘテロセクシャルという単語が出てきて、いろいろ考えを巡らせているうち、こんな仮説が思い浮かんだ。
「人間の性質にはヘテロセクシャルつまり異性愛の部分と、ホモセクシャルつまり同性愛の部分があって、我々の社会にはヘテロ率100%からヘテロ率0%まで、男女ともにそれこそ様々な割合の人が分布しているのではないか」という仮説である。
例えでいうと、芸能人のマツコ×××××とかミッツ〇〇〇〇〇などは、ヘテロ率10%〜20%ぐらいで、人は必ずしもヘテロ率100%が普通ではなく、またヘテロ率0%が例外ではないのではないか。したがって、ヘテロ率100%からヘテロ率0%まで、まんべんなく分布しているとすると、ヘテロ率60%や70%ぐらいの人もかなりの割合で存在していると考えられる。
それで、過去の歴史を振り返ってみたとき、戦国武将として成功した人たちのいわくつきの挿話などから推定して、彼らはどうもヘテロ率60%、70%ぐらいの人たちだったのではないか。というのも、命がけで戦うマスラオたちと同志愛を共有するのに、それぐらいのヘテロ率が適していて、ヘテロ率が高過ぎるのは連帯感や一体感などの障害になったはずだからだ。特に、ヘテロ率100%の人は戦国武将には向かず、下剋上で部下たちに殺されるのが落ちだったろう。
そのことは、その後の軍隊や体育会系組織のみならず、日本の企業社会でも同様で、男性中心の組織の中で苦楽を共にして高度経済成長を成し遂げたのは、やはり戦国武将に近いヘテロ率60%、70%ぐらいの人たちだったのではないか。
そして、ヘテロ率60%、70%ぐらいの人は、同性にとって親しみや情を感じる存在というだけでなく、そのことが異性にとっても不思議と気の置けない、気軽に近づける親しみやすい人として、ちょっと例えは悪いがゲイバーのママのような一面も合わせ持つ人物として、早い話がモテたろうし、今でもそうなのではないか。
その伝で行くと、友人のKや自分のような、どう見てもヘテロ率100%の人間は、うかつに近づけない要警戒外来種として異性からは本能的に距離を置かれるので、結局あまりモテもせず、また同性から慕われることもなく、ために男性中心の組織の中では生きづらく、いいことがなかったのは、まさに高ヘテロ率のせいだったのだと、こんどKに会ったらどんな顔をするか話題にしてみよう。